茶道を上達させるにはイメージが大切です
茶道を上達させるにはイメージを担う脳が右脳です。
脳科学から見ると左脳は5%に対して右脳は95%働くそうです。
その5%の領域しかない左脳を働かせているのが現代だと思います。
左脳を働かせると右脳はブロックされ、右脳を働かせると左脳は活性化します。
左脳が優位になると屁理屈が多くなり敬遠されるのに対して、右脳が優位になると会話が楽しくなるんです。
江戸時代は右脳優先で95%の右脳の領域をフルに働かせていました。
だから和算と言って寺小屋で学んだ百姓や町人が西洋の数学者をしのぐ学力があったんですね。
吉田松陰は弟子に右脳を働かせる教育をしたおかげで日本が西洋に負けないためのイメージトレーニングをしたんです。
松陰が茶道の先生だったら生徒はみんな楽しく学べて優秀でしょう。
教える時間が足りなかったら動画にして生徒が家でリラックスをしながら復習ができる環境を整えるでしょう。
茶杓の持ち方を指導するにも、先生が自ら模範を見せてそれを相手にイメージさせる。
ぼくはこのように茶杓をもって茶をいてるけれど君はどう思う? と松陰と松陰なら問いかるでしょう。
生徒は自分よりも先生のほうが美しく茶杓を持っている手の動きを見て右脳が刺激されるでしょう。
楽しくお稽古をすれば右脳の働きが活発になって左脳からのおしゃべりが消えます。
そうすると頭の中でお点前のイメージが膨らみ上達してしまうのです。
そしてお稽古が終わった後 すごーい と褒めます。
上達したということは自分も相手も上達したことになるので褒めることで右脳はリラックスします。
右脳が緊張すると左脳のおしゃべりが始まって右脳はブロックされるんです。
先生からみんなの前で評価されると左脳は刺激されます。
右脳は私に対して左脳は他社からの評価に反応します。
それに対して 茶杓を持っているとき、角度をもう少し下げる、そんな持ち方ではだめよ!
あそうそう、この間のお茶会ではね・・・ ととなりの生徒に話しかけたりすると、
お点前をしている生徒も楽しそうに見えるのですが、茶杓の持つ手がぶれているんです。
左脳では みんなと和気あいあいにお稽古をしなくてはならない、先生は私のためにいろいろと教えてくれるので素直にならなくてはいけない、
私はお茶事に参加できなかったけど次は参加したほうがよさそうだ と左脳が自動思考を始めます。
このとき右脳は遮断されています。
その生徒さんはどこを直されたのか分からなくなってしまうのです。
もっと深く観察すると茶杓がぶれた瞬間無意識の中で怒りを感じたんです。
それは先生と生徒の雑談を受け入れる。
自分は宇宙と一体になっているイメージをするんです。
そしてひたすら宇宙空間でお点前をしているイメージをします。
そして模範となる人をイメージしてその空間の中で一緒に楽しくお点前をするんです。